ピースの角度はいむぼく度!
こんにちくわぶ。Imbocdでございます。
今回は兼ねてより議論が続いていた(と思っている)デュアルパスの定義について、
私なりの考えがまとまってきたのでそれについての記事を書きます。
順序としては
・デュアルパスとは
・デュアルパスにしかない回し方
・デュアルパスとコントパワパ等他の技の違い
・fsに組み込むにあたって
の4点についてひたすら語ります。
読む人によっては特におもしろみもクソもヘドもない記事にはなりますがお時間あればお目を通しください。
このような記事を書くにあたって、これまでと同様ですがこれからここに書くものはあくまでも私の「意見」にすぎません。
これが正しい、これは間違い、というものは何1つありません。
そのためこれまで述べている
「デュアルパス」
も
「私が習得しているつもりのデュアルパス」
についてに限ります。
まだまだ無限の可能性を秘めている技なので全てを鵜呑みにせず自分なりの考えを持つのもおもしろい展開になるでしょう。
それではお話していき桝太一。
(ですます調から、である調に変わります。)
・デュアルパスとは
ペン回し界においてこの技で有名なのはワールドトーナメントでのA13X氏ではないか。
1度で半回転し、指先パス系統の技に入るが他の技と違うのはその難易度。
トライアングルパスやスクエアパスなどは3本、4本の指で細かく回すがデュアルパスで使う指はたったの2本。
そうだな、カメラや椅子を想像しよう。
カメラは被写体をブラさずにより鮮明に撮影するため、三脚台に載せて撮る。
これは3点支点による安定感が出るからだ。
対して椅子。
学校の椅子を想像してみると4点支点の椅子が多い。
これだとガタガタするため安定感は三脚には劣るが生徒の体重移動による転倒を塞ぐ事ができる。
では2点だとどうか。
それぞれの地面と接触している足の接触面積が大きくないと不安定だ。
逆にあまりにも接地面積が少ないとまず立つことさえもできない。
三脚だったら支点と力点の他に突っかえる点。
作用点?とでも言おう。
本来であればこの3点があるため極める事ができる。
このようにデュアルパスとは2本の指だけで回すとても高難易度技なのだ。
・デュアルパスにしかない回し方
これまでの
「2本の指だけで回す」
とだけ聞くと
初心者さんや習得に自信のない方からすれば
「どうやって回すんだ」
「どんな練習からすれば良いんだ!」
と思うかもしれない。
いやてか多分そうなる。
…私も思いましたもん。笑
のでまずは私なりのデュアルパスの回す時の原理から説明しよう。
そもそもこの技は「パス」であるため技を繰り出した時にペンから全ての指が一瞬でも離れるとその時点でそれはパスではなくなる。
そのため、上に飛ばす事もできない…
それを踏まえてどう回すか…
私の解説動画でも触れましたが1番分かりやすい表現が2本の指の腹をくっつけ、そのうえにペンを乗せてその状態のままで
「ペンをつまみ出す」
感覚だ。
ペンが指先からつまみ出されたらペンは2本の指のトップに置かれた状態で回されるためいわゆる
「スピン要素」
も入ると言えるのかもしれない。
ここまでのデュアルパスの回し方の原理とは
『指の腹を合わせてその上にペンを置いてペンをつまみ出し回転をかけ、指のトップでペンのスピン中に良いタイミングで2本の指の間に隙間を作り、そこにペンが落ちてくるタイミングでまたつまみ出す。』
言語化すればこんなに気持ち悪くなる。
私も多分初心者だったら何を書いているのか理解できないと思う。
しかしここで注目してほしいのが
「つまみ出す」
という行為。
つまみ出す行為は指が最低2本ないと行えない。
でデュアルパスで使う指は2本のみ。
ここで何が言いたいか…
つまみ出す前の指で挟んでいる状態は2本の指の間にペンの重心があるが…
つまみ出した後は2本の指のトップ間にいるためこの時も2本の指の間にペンの重心がある事。
加えて支えているのは2本の指でつまみ出した指も同じ2本の指であると言えよう…
つまりここから
「支点と力点が同一箇所にある」
と言える。
長い私の考察の末にたどり着いた最終的な定義はこれである。
数学におけるフェルマーの最終定理ならぬ
デュアパにおけるいむぼくどの最終定義。
「支点=力点」
ということ。
先程の
「つまみ出しが行えているかいないか」
も
「支点と力点が同一箇所にあるかないか」
でも判断できるであろう。
・デュアルパスと他の技の違い
ではここで
デュアルパスと他の技の違いについて述べよう。
ぶっちゃけ、最終的なアンサーとしては先程の
「支点と力点が同一箇所にあるかないか」
で決まると考えるがまぁ詳細も述べた方が信憑性が増すという意味でお読みいただきたい。
よく間違えるのが…
「コントパワパとデュアパはどう違うか」
という点。
コントパワパと言えばワルトナで昔からよく見られる技だが最近は日本にも進出してきた。
軌道が似ている事から
「デュアパはコントパワパと同じ」
という意見も見られるがこの記事で私が覆す。
34で行うパワパをイメージしよう。
できない方でも1から5まで流す単純なパワパの中で3から4に渡るところをイメージしてほしい。
パワパの回し方と言えば…
3の指の背側にペンがあり4でちょこちょこ回転をかけている。
ここでイメージしてほしいことが
「3の腹側は使われていない」
という事。
対して4は指の背というよりかは腹側でペンを押しながら回転をかけていることが分かる。
この時点で似た動きでも3と4はそれぞれ別の役割を果たしている事が分かる。
特に4はペンの回転をかけているため3より動きが忙しくなる。
この時点で上記の
「支点と力点が同一箇所にある」
という条件を満たせていないのが分かる。
重心(支点)は3か4、もしくはその間にあったとしても回転をかけているのは4のみで3は支点としての働きしかこなしていない。
同じ2本の指を使っていてもこのようにコントパワパは先程私が挙げた
「支点と力点の同一箇所」
というデュアルパスになる条件には背いているため完全に別の技であると言える。
ではもう1つ。
「デュアパとコントハーフフェイクトノーマル」
の違いについて述べる。
これも動きが似ているためよく間違える。
私なりの見解を述べると先程のコントパワパよりハーフノーマルの方がデュアルパスに近い。
コントハーフフェイクトノーマルと言えばノーマルのように弾いた瞬間にキャンセルをするように半回転でペンを止める。
しかしここで注目してほしいのは
「弾いた直後のペンの重心の位置」
ハーフノーマルのためその動きはデュアパよりかはノーマルに近い。
弾いた直後も12で👌の形を作るようにして1を起点としてその上を回る。
しかしハーフノーマルの弾き方は2の指先と1の指先から関節付近。
2の指先を支点にして回っている時間はないため、この瞬間に
「支点と力点の同一箇所」
という条件には当てはまらなくなるのだ。
このように挙げていない他の技と比べてみても
「支点と力点」
の関係で上記の事を満たしているかどうかで決まるのではないか。
ディスオパヨなんかも2の背側が重心のためどちらかというとコントパワパの方が近い。
しかし仮にこの定義が通ってしまうと1つ恐ろしい事態が起こる。
それは
「手の構造上、2本の内どちらかが親指でないとできない」
事。
皆さん聞き手をご覧ください。
先程申した
「指の腹同士をくっつける」
というのは手の構造上、とんでもない柔軟性を兼ね備えた指である場合以外はどちらかに1を使っていないといけない。
12、13、14、15
は理論上可能だが…
先程のコントパワパの34でやる場合は3と4の指の腹同士を付け合わせなければならない。
どうしてもそれはできないはずだ。
34の指の腹をくっつけようとしてもサイド同士が仲良さそうにくっつくだけだ。
そのためいざ34でデュアルパスをしようとなると
こんな手の形を作らなければならない。
イソギンチャクハンド。
ペンをキャッチする時は上のような形になるためとてつもない柔軟性と筋力が必要になる。
・FSに組み込むにあたって
この記事でも申したようにデュアルパスはデュアルパスでしか使わない回し方のため難易度が高いのと同時に見た目に置いては変化球の塊みたいな技のためFに組み込むとなれば相応の勇気と構成力が必要になる。
WTで危なげなく難なくこなしたA13Xさんの凄さが分かる。
私で言うと…
タグコンではうまいことアクセントになった気もするようなしないような。
まぁこんな感じです。
めちゃくちゃ高難易度やのにFSには不向きという反抗期的な技ですが気力と技術で習得してください😊