ピースの角度はいむぼくど。
12月6日土曜日の記事を書かせていただいております。Imbocdです。
本日12月6日はサンタさんのモデルとなった聖ニコラウス氏の命日とされており、キリスト教では「サンタクロースの日🎅」とされているみたいですね。
そんな縁のあるサンタクロースの様に、この記事では私がサンタクロースとなって皆さんにちょっとした私の考察をプレゼントしようと思います。
サンタクロースボクド。
ズバリそれは、数年前から勝手に私1人で盛り上がっている「中心視と周辺視」とペン回しとの関係についてです。
本日、この企画にて貴重な1枠を頂戴してお話させていただきます。
なので12/6の記事としてはFS構成について等のFSに挑むスピナー側の思考では無く、FSを見る側の思考についてでもあります。またはFSを組む際に見る側への意識的な面でもありますね。
【中心視&周辺視とは何か?】
中心視、周辺視、共に皆さんにとってはあまり聞き馴染みのない単語だと思います。その為、まずはこの2つとは何かについて詳しくお話します。
中心視、周辺視というのはヒトが対象を目で見て観察する時に用いる2つのシステムの事です。
ここから2つについてそれぞれで詳しくお話しますがこの時だけはペン回しの事はなるべく忘れてお読み下さい。
・中心視
中心視とは、対象を観察する際にその1点を凝視する事で対象の「形」や「色」を正確に捉え、認識する事に適したシステム。
・周辺視
周辺視とは、対象を観察する際に網膜の周辺部を使用し、対象をいったん視界の中に収めて漠然視する事で対象の「動き」や「位置」を正確に捉え、認識する事に適したシステム。
簡単に説明するとこのようなシステムの事です。
文面だけだと少し分かりにくいのでこの2つが別々に活かされる日常生活でのシーンから例を挙げてその違いを想像してみましょう。
【日常に潜む中心視と周辺視】
「皆さん、夏頃に窓を開けて生活していたとします。
すると部屋の中に一匹の蚊の様な小さな虫が入ってきたのに気が付きました。
不快に感じたので両手で叩き潰す事にします。
部屋を遠目から大きく見渡していると、視界の中に虫が入ってきたので距離を縮めるとそれは蚊では無く、ハエであった事に気が付き、叩くのを躊躇った…」
という経験あるのではないでしょうか?
上の例文の中だと
「部屋を遠目から大きく見渡している」
時に周辺視を用いています。
空中を飛んでいる虫の位置を把握するために部屋を大きく見渡す事。周辺視を用いた為に虫の発見に至ったのです。
そしてその次に
「それは蚊では無くハエであった事に気付いた」
時に中心視を用いていた事となります。
視界の中に入った虫、その1点を凝視しながら近づいていくと虫の形や種類を把握できた為にハエであることが分かり、躊躇に至ったのです。
と、このような説明でお分かりいただけましたでしょうか?
上記の例は一連の流れで中心視、周辺視双方が活かされる場面で挙例をしましたが別々に活かされるシーンも多数存在します。
・中心視のみが活かされるシーン
あまり良くない例として挙げさせていただきますが中心視が我々の身に影響を及ぼす場面として
「歩きスマホによる交通事故」
というものがあります。
中心視にピントが合っていると人の有効視野はその範囲にのみ絞られ、有効視野外の範囲はピントが合わなくなり、ボヤけるという特徴があるので…
視界の広さに変化はない…赤信号により立ち止まっている周りの人々の足元が視界に入っていてもそこに意識的にピントを写さない限り、スマホの画面に集中してしまい視野が狭くなった結果、事故を引き起こすのです。
・周辺視のみが活かされるシーン
対象に周辺視のみが活かされるシーンとしてバスケットボール、サッカー等の球技があります。
この周辺視、上記の球技選手等の瞬間的空間把握能力が長けた人物は無意識的に発達していると言われています。
ボールを受け取った瞬間にコート内の自身の立ち位置、仲間の位置や敵の移動状況などを瞬時で目で見て適切な次の一手のパスを判断するなど…
そのような一瞬の判断力が必要とされる場面にもこの周辺視は力を発揮します。
こんな感じで無意識の中で中心視、周辺視は共に日常生活でよく使われているのです。
以降、この中心視、周辺視とペン回しへの関係性について私の考察を交えながらお話していきます。
【環境による中心視、周辺視への影響】
まずは旋転以前に、撮影環境そのものが2つに影響を与えているのではないかというお話です。
説明すると複雑になるので箇条書きでいくつか挙例をし、その中で説明しやすい箇所のみいくつか触れていきたいと思います。
〇中心視にピントが合いやすい環境要素
・使用ペンが短い
・使用ペンが背景と同系色、又は半透明
・見慣れたアングル
・机に腕の影が映っていない
〇周辺視にピントが合いやすい環境要素
・使用ペンが長い
・残像が目立ちやすい
・歪なアングル
・手持ち撮影
などが私の考察するそれぞれの環境要素です。
例に挙げた項目の中で少しずつ説明していきたいと思いますが…分かりやすく説明するためにまずはこの2人のペンスピナーの環境をご覧下さい。


上は大技スピナーさんのuuNさん、
下は数年前の机環境を目指していた頃の私です。
皆さん、上のuuNさんの環境と私の環境とであればどちらが中心視に効いてどちらが周辺視に効くか分かりますでしょうか??
正解(私の考察)は…
uuNさんが周辺視に、
私が中心視に効きます。
上の2人の環境は、先程挙例した項目の中で最低1つずつ当てはまっているポイントがあります。
uuNさんが「残像が目立ちやすい環境」である事と
私が「使用ペンが短い」事です。
このようにそれぞれで違うピントの合い方をしていたとしても私とuuNさんの環境で共通しているのは
「背景が黒い事」
ただその黒背景の活かし方で私とuuNさんの違いが
「軸を黒に合わすか、両端を黒に合わすか」
です。
それを踏まえてもう一度ご覧いただきましょう。


軸を背景の黒に合わしているuuNさんの環境では旋転中、両端の白の残像が目立つので動きを認識する「周辺視」にピントが寄ると考えられます。
対して私は軸の黄色のみ黒背景と乖離させてるので円軌道の円が小さくなり、真ん中の指の動きに視線が集中しやすくなるので「中心視」にピントが寄ると考えられます。
そのため先程の項目としてはこの場合のみ
「使用ペンが短い」と言うよりかは
「短く見せている」の方がしっくり来ますね。
大技と指先パス、それぞれのスタイルを活かした環境であるため自然にもピントはどちらかに寄りやすいのかもしれませんね。
1例で挙げるとこんな感じです。
画面のズレと旋転箇所のズレを無意識に修正するために周辺視を使ったり、見慣れたアングルのため位置と円軌道等が自然といつも見ている景色とリンクし指使いや技に集中しやすくなったりと…その他にも中心視、周辺視に影響を与える環境要因もありますのでぜひ皆さんも探してみて下さい。
【評価における中心視と周辺視】
次にFSを組む際に中心視、周辺視の働きを述べていきます。
CVや大会での「審査要項」で頻繁に目にする項目はいったいどちらのシステムに置いて作用しやすいのでしょうか?
一緒に考えていきましょう。
先程同様、よく聞く審査のポイントのフレーズを中心視、又は周辺視に当てはめてから考えます。
〇中心視で評価される項目
・指使い
・構成
・使用技
〇周辺視で評価される項目
・ブレの無さ
・円軌道、滑らかさ
・緩急
〇双方で評価される項目
・完成度
・独創性
ザッと考察できるのはこの辺りでしょう。
※この辺りは私としても色んな角度からの見方がありますので鵜呑みにし過ぎるのも良くないかもしれません
指使いや使用技というのは、旋転している円の内側に注目が集まりやすいので自然と中心視にピントが寄ります。対してブレの無さや円軌道というのは視界に入っている旋転している円全てが対象となるので周辺視にピントが寄ります。
皆さんも同じ様な体験をした事はあるかもしれませんが…
同じFSで、指使いに注目して見た時と全体的な円軌道、動きに注目して見た時とは何か違うものを感じたというか…
さっき見た感じと何か違う感じがする…
みたいなやつです。
ペンの制御と力感を見るという意味では最近話題になっている
「回っている感」もそのような類に入るのかもしれません。
(これについては後々再登場します)
ただここでもう1つ面白いのが双方で評価される項目もあるという事です。
先程の例だと「完成度」と「独創性」でしたがここのみ1つずつ。簡潔にまとめます。
〇完成度
完成度というのは先程の円軌道の美しさや指使いなど総合的に見て安定しているか?無駄な突っ掛かりはないか?で評価されるものです。
円軌道の美しさは周辺視、滑らかさや使用している技は中心視に寄ると考えるとその相乗効果と言いますか…
どっちかが足を引っ張っていると完成度に劣ると考えられるので双方の効力が完成度の評価を左右すると言えます。
〇独創性
ここで述べる独創性は技、コンボにおける真新しさ
を言います。
周辺視の特徴としてもう1つ。リピートされる動きには適性があり、自然と覚えていき順応していくに連れて中心視にピントがだんだん寄っていくというものがあります。
「技」としては無意識に覚えてしまうとするならばこれまで見たことのないような技やコンボを繰り出すと視覚はそれに順応していないため軌道を理解するために中心視、周辺視を多く用いるがために2つ共に関与するのではないでしょうか。
【FSにおける中心視と周辺視の活用】
ここまでピーチクパーチクお話してきましたが最後は分かりやすくそれぞれが作用しやすいペン回しの特徴についてザッとお話して終えようと思います。
もうしばしお付き合いを。
ここでの私の考察としてかなり面白いと思っているのが…中心視、周辺視はお互いの効果が
「50:50」「100:0」「0:100」
いずれかでも効果を成す事です。
※ただここでマイナスが出て来たらダメですが…
これまで語ってきた様に中心視寄りのFS、周辺視寄りのFSとで相応の良さが出てくるのです。
餅のロンですがそのような「中心視、周辺視どちらかに偏ったFSの効果」も見るスピナーによってそれぞれ個人差は少なからずあるでしょう。
個人差があるという事は今の時点でスピナーによってノーマル状態でもFSを鑑賞する時にピントが中心視または周辺視に寄る癖があるという事です。
それはどういう事なのか…
例えば…
ここにとある1つのFSがあったとします。
そのFSをスピナーAさんとスピナーBさんが見てそれぞれ1つずつ改善点を述べていただくとします。
同じFSです。
まずAさんは
「途中の円軌道の乱れによってFSが締まってない」
と述べました。次にBさんは
「途中の指使いが安定していない」
と述べました。
このように同じFSを見てそれぞれ違う批判をしたとするならば
Aさんは円軌道の乱れをキャッチした周辺視に、
Bさんは不安定な指使いをキャッチした中心視に、
この時点で無意識にピントが寄っているという事になります。
皆さんも様々な大会で審査員やフォロワーさんからの講評で人によっては矛盾していたり指摘事項は同じでもその表現方法が異なっていたりした経験があると思います。それがまさにここに現れているのではないでしょうか。
ちなみに私のような指先パス型の場合は
「パス系を活かした淡々とした円軌道が良い」
「腕の起伏等に工夫をして軌道に派手さが欲しい」
と言った評価が周辺視。
「指先パス型の高難易度な技を繰り出して良」
「歪な手の形をしていて🙅もっと揃えてほしい」
と言った評価が中心視。
になると考えています。
ではこれを読んでいる皆さんは中心視、周辺視どちらにピントが傾いたスピナーさんになるのでしょうか…?
これまで語ってきた中心視と周辺視ですが…
スタイル問わずスピナーさんの意思で閲覧者のピントを中心視もしくは周辺視に意図的に合わせることが可能だと思っています。
これはどちらかに合わすと言うよりかは…
「結果そうなっていた」
と言う方が適切かもしれません。
その方法とは何でしょう…
極端にどちらかにピントを合わせる場合は
旋転スピードが大きな鍵を握るでしょう。
ゆっくり目に回すと中心視にピントが合いやすくなり、逆にスピーディーに回すと周辺視にピントが合うようになると考えています。
(個人的に例を挙げますがMurenさんが周辺視の最高峰の使い方をしていると思います)
ただその中には「中心視」を見せるためにあえて「周辺視」を弱めていたり…「周辺視」を弱める事で「中心視」との相性を良くしている。
という場合もあり得ます。
その例で、インフィニティ系だと円軌道が大きくなるため周辺視にピントは行くと思うかもしれませんが実は「芸術性」の面を考慮すると…
円軌道が大きい割に旋転スピードがゆっくりだと錯覚でより遅く回っている様に見えます。
それに加えてインフィニティだと軸移動や芸術的な手の形は周辺視、中心視双方により効果的でFSの価値を相乗効果で上げているのだと言えます。
最近話題に上がっていた平面的な回しや立体的な回しもそうです。
これの場合極端な例が私だと思うのです。
FSにおいて平面的な回しから一瞬だけ球体が入る(ここを見せ場とする等)と周辺視に一瞬アクセントタイムが入るので全体として強烈なインパクトを残しやすくなります。
私の過去の記事にも記したように、中心視を狙ったFSの中で一瞬周辺視にインパクトを与える…等がまさにそうです。結構特殊な私の場合はこれが結構普段狙っているところでもあります。
ベーシックに囚われるのは大っっ嫌いなのでね。
または「回っている感」等もそうです。
この場合は力感を中心視に
そしてペンの旋転を周辺視に置けるとなれば…
違和感のない中心視により派手な「周辺視」を交える事で…言われる「回っている感」等も出せると言うことではないでしょうか。
(非対称については全くの専門外なのでお許しを…)
長くはなりますが…私の中心視、周辺視論はこれが以上です。
皆さんも今後オーダーを組む際には
「自分が見てほしい部分は中心視、周辺視のどちら寄りのシステムを使って見るものなのか」
「審査員は中心視、周辺視どちら寄りのオーダーを好むのか」
等も意識して構成を組んだり撮影に臨んだりすると新しい発見があるかもしれません。
この記事を読んでいただいた皆様にとってこの内容があなたらしいペン回しへの糧になる事を心より祈っております。
以上。サンタクロースボクドからの贈り物でした。









