PSJCを振り返って

僕いむぼくど!

 

2年ぶりの開催となったJapan Cupに出場させていただきましたのでその振り返りを書いてみようかなぁと…

ほぼ殴り書きなのでお時間ある方かつ興味がある方はお読みいただけると嬉しいのです〜

 

 

【PSJCの新たなルールについて】

18際以下の部、一般の部の2つに分かれて行われていたJapan  Cupですが、復活と同時に新たなスタンスルールを取り入れられていましたね。

 

予選動画提出の時点での部門分けはせず、審査の結果で決勝に進むスタンスが決まるというもの。

少し上からになりますが…

個人的にはすごく考えられたルールで素敵な大会だったかなと思っています。

 

これまでの大会では…

エントリーの時点で既に部門分けされていたので自分の得意なスタイル、スタンスで勝負をする。

ただしその時点で既に戦える範囲が絞られていたため、完全に部門内での大会になっていた。

という風に感じておりました。

 

ただし今年から、スタンスは設けるが予選では全てのスタンスにおいて審査対象となる、のは私の中ではかなり新しい事なので開催決定の報告の段階からかなりワクワクしておりました。

 

また、

提出できるFSも複数可能であるのも面白いです。

それぞれのスタンスに合わせたペン回しで勝負したり、狙いを絞って勝負したりする。

多様な展開を繰り広げられると思います。

 

今回の私は後者の

「狙いのスタンスを絞る」

というやり方で出場させていただきましたがその方向性では特に得られる面白さが、

「狙っていないスタンスで決勝進出を決めた」

という事。

私については後々お話しますが、この事から自分では気付いていなかった強さに気付くことができる。

というのもあると思います。

 

ペン回しというのは明確な勝敗というのは審査員に委ねられます。

陸上であればタイムが速い方、

サッカーや野球であれば点を多く取った方、

など、競技者による数字で勝敗が決まるものではこのような形式の大会は開けないはずです。

十人十色の良さがある事を最大限にまで活かせた形式であり、それと同時に参加者が今後に活かせる素晴らしい大会だったと思います。

 

また、この形式はそのままに1人1FSのみの提出となっても面白いそうだなぁと思いました。

 

 

 

【ImbocdのFSについて】

これからは私のFSについてです。

個人的なFSコンセプトやポイントなどを大会の進行状況や審査のポイントなども踏まえながらお話していきます。

 

 

【予選のImbocd】

予選からです。

審査の要項を見る限り、

「視覚的な快感」

が大きなポイントになるという事だったので、予選、決勝共に私の中でちょっとした縛りを設けました。

 

それは私がいつもやっているトライアングルパスやスクエアパスなどの指先のパス系統の人達を多様しない事です。

(変形トラパ等はバリバリ使ってます笑)

 

昔からの私のこだわりの醍醐味でもあった上記の技は今回はベンチ入りしてもらいました。

同じ技を使わずともFSはいくつも作成可能ではありますが…軸変えや軸抜きのパスを繰り返しても細かい違いになるので視覚的な快感が少ないと判断したためです。

これは私が1番承知しています。

これまでの私なら無理やりそれらを使いながらFSにまとめるのですが何に至っても今回はどうしても不利になるなと思ったので思い切って振りました。

 

また、審査員の皆さんに対してかなり失礼な事になりますが…

審査要項の決定版に記載されていた中で実際に参考にしたのは意識の3割くらいです。

半分行くか行かないくらいの4〜5割くらいは私の独自路線のポイントですが…

残りの約3割でこれまでいろんな大会やCVに出たりいろんな方の感想や記事を読んできた中で得た感覚を頼りに審査員の好みや自分なりに考察している各審査員の高評価のポイントに寄せたFSになるようにしています。

その際、予選の段階でどうしても狙い目のスタンスや捨てのスタンスが出てきています。

(具体的にどれかとは言いませんが、後々少しずつ触れていきます)

 

審査要項の決定版は高評価ポイントであり、決勝に進出するための答えではなく、ヒントに近い参考書なものだと思っています。

その点踏まえて予選に望んだのもあるので私個人として「賭け」の要素もあります。

 

予選のオーダーの中でポイントになるのが

1の周りを連続して回る、超変形itezaトリック?もしくはシメトリカルガンマン?みたいな奴と、〆のデュアルパスAIR

 

序盤では1度で1回転する技も使いながら手を開く技に繫げているのでパッと見での変化が分かりやすい流れを意識しています。

先程述べた審査要項の「視覚的な快感」と同時に、以前coffeeluckyさんのcvに出演させていただいた際、Lakuさんからお褒めいただけたのでちょっと意識してみました。

 

デュアパAIRは個人的にはそこまで成功率は低くはないので安定感を出しながら〆としての新規性を考慮しぶちこみました。

12以外の手の形もAIRしてから途中で無理やり変えているので無意識的にしろ働く周辺視への効果も狙っています。

個人差は出ますが…デュアルパスは腕がほとんど動かず、ペンも同一箇所を支点に回るので使わない指3本がまぁまぁ暇になります。

その時にその3本をキッチリ綺麗に伸ばして揃えておくのも良いですが、それだとベーシックさに長けてるだけでスタイル特有の奇抜感は出ないのであえてイビツな手の形にしています。

同様の理由でシメガン?や変異トラパの際に他の指の形も揃えていません。

(FSのコンセプトがさっぱりしているのとかの場合だと揃えたりもします)

 

構成の段階からFSは予選から1本勝負するつもりだったのでFS全体としての難易度はそこまで上げすぎず、箇所箇所で意識する点を明確にし、ちょっと力が入らないと撮れないくらいの志で撮影しました。

総撮影時間は2時間行くか行かないか位です。

 

 

【予選の結果を踏まえて】

予選では3スタンスで決勝に進むことができました。

本当に嬉しいです😭

 

個人的には…EXPERIMENTALが可能性としては1番高いかなと思ってたのですが、2位をいただけて嬉しかったです。

両手スピナーさんや、カメラに対しての角度を変える、という真新しさを詰め込んだ上位勢と…私のスタイルで勝負できているのが本当に感慨深いです。

 

ORIGINALとPOWERは審査員の方からの評価を考えるとギリギリ引っかかるかどうかだと思ってましたが、POWERでも3位をいただく事ができました。

3位は正直意外でした。 

ドチャクソ嬉しいですね☺️

 

POWERスタンスの審査員であるMenowa*さんの予選の講評で注目したのが

「難易度要素の意外に気を配れておらず評価を落としている〜」

という箇所。

確かにPOWERスタンスにおいて大きく注目される難易度の他の面に関して気を配ったら更に良い…という事です。

失礼ですが他の参加者がそれらに当てはまっているとしたらそれもあって予選はたまたま3位になれたのかもしれません。

ただ私はこの時…

「私がMenowa*さんだったら…」

と考えました…

裏を返すと…この文から

「Menowa*さんは難易度を最も重要視している」

と個人的に考察しました。

先程も記しましたが予選の私は難易度でそこまで攻めておらず安定感を重視した意識で撮影しています。

 

少し余談になりますが…

私は大技、パワーでのスタンスでは難易度の高さと同時にアクロバットさも必要だと考えていました。

実際、それらの2つとも長けていて、予選で1位、2位を決めてたfocusさんやMurenさんはもう何してるかとか軌道さえも全く分かりません笑

その「アクロバットさ」とは縁が無いような私のスタイルですが、パッと見の奇抜さや難しさはおそらく先程挙げさせていただいた皆さんと張り合えているのかなぁと推測しています。

 

話は戻りますが…

Menowa*さんの予選の講評を元に、マイナスをプラスにするのではなく、プラスを更にプラスにする戦略で挑もうと決めたのです。

予選では難易度面はそこまで攻めておらず、少々安全策に走っちゃったので決勝はもうちょい攻めてみようと思いました。

 

 

そして1番意外だったのがCLASSICで通過できた事です。

vpもg3も回せない私からすると、オールドスタイル、コリアンスタイルとは100%言えない私のペン回しで通過できたのはめちゃくちゃ驚きました。

審査結果発表の予選の講評を読んでたのですが、

「CLASSICの他に奇抜な技や目を引くFSも入選」

と審査員のrpznさんが仰られていまして、多分私のこと…なのかな…?と勝手に解釈してます。

それでも本当に嬉しい事ですね😭

 

決勝進出したからにはCLASSICでも勝負したいのですが私には全く分からないので予選同様、奇抜な技やFSでCLASSICでも進出勢を相手にどこまで食い込めるか?

という趣で決勝に臨みました。

 

それらを踏まえまして決勝では

・CLASSICでは奇抜さのみで勝負する

・アクロバットさが無いため難易度を上げる

の2点を常に意識しながら構成を考えました。

そう考えると決勝進出できた3スタンス全てにおいて少し変わった角度から勝負してるなと思います。

 

 

【決勝のImbocd】

とは言っても結構予選でネタを出しすぎたみたいなところはあったので設けた決勝のFSのコンセプトが

「予選のFSの発展FS」

です。

 

予選と決勝で自身の幅を見せるのも良いのですが予選をオマージュしたFSでもそれはそれで大会での私のストーリーができて面白いかなと思ったのでそう判断いたしました。

また、それと同時に私の得意としている系統の技の発展技、コンボを見せる事ができるのです。今までそれらを組み込んだ事は多くなかったので発展と言いながら私自身としては初の試みなところもいくつかあります。

 

決勝ではとりあえず初っ端から難易度で攻めたのでかなり苦労しました。

初手からアホみたいに忙しい人達を入れてます。

FSの最初の

 

512の変則ミラードパワーパス

軸変えのItezaトリックを2に巻き付き切る前に3でキャンセル

34ミラパと45パワパリバのコント技

 

みたいなコンボが見た目の地味さに反して鬼ほどむずいです。

何と言いますか…

手の伏せがないぶん、五本の指のうち、支点となる指や力点となる指がどんどん入れ替わっているのに加えて回転数やペンの進行方向の変化、軸抜きとかも入ってきてるのでゆっくりなペンの動きに対して全部の指がとても忙しいのです。

それに加えてしっかりバランスも取らないといけませんし…

まぁ問題児な人たちです。

 

また、先程申した予選の発展部分として

超変形Itezaトリック?もしくはシメトリカルガンマン?と、そこからパームスピン(以下我流パーム)に繋げるやつを連続させています。

それぞれ、技単体として見るとそこまで成功率は低くはありません。予選も別々で入れてましたがそこで手こずった印象はありませんでした。

しかしこの2人を繋げるとなると格段に難易度が上がります。親指の先で回るエセガンマン?に対して我流パームは手のひらで回るのでそこで出る回る位置の高低差を親指の開閉のスピードのみで調整する必要があるためです。

普通のパームだと手の起伏があるのでそこで補えるのですが我流パームは指の動きのみであるためなんとも気色の悪い技です。

 

更に次のコンボとして、AIRからの軸抜きのコントパワパとか言う様子がおかしいコンボが待機しているので、無理やりこなすのではなく、そのイカれたパワパの野郎共に繋げられるくらいの安定感が必要になります。

 

んで〆の担当者もゲロクソにイカれています。

345を使わずに1と2を交互に回るのですが支軸も力軸も12しかないのでタイミングと言いバランスと言いあれまじでイカれてます。

ほんでその後に1の関節に当てて切り替えしてキューブとかホンマに頭イカれてますね当時の私なに考えたらこんな〆思い付くんすかねまじで

 

と言うように始動から〆まで漏れなく全員がイかれてるFSでしたが…

決勝FSは…4日ほどかけましたね。

総撮影時間は11時間くらいでしょうか…

 

片手でスマホ持ってるのですが、普段なら絶対何時間も片腕上げっぱなしはできないはずなのに何故か撮影の時は何時間でも腕上げてられます。

この謎の力はいったい何なんでしょうね笑

 

最終的にオーダー全体としては最終日に意地で2回通せました。撮影開始後3日間の約10時間は1度も通せませんでした。

 

ちなみに余談ですが…

FSの途中に複雑系のみならず指先のパス系の高難易度技も入れたかったため4の爪の上で回すコントパワパに近い技が入ってます。

これは約3年前に出演したTeknicaでもFSに入っているのですが…

当時はこれが最大の難所かつ1番の見せ場だったのに今回は全然苦しまずに撮れたかつFSとしても大きな見せ場では無かったので、当時の私に比べて考え方や見せ方の変化、技術の進展など感じるので勝手にその嬉しさに浸ってます。

 

 

【皆さんの決勝FSを見て】

Xでもつぶやきましたが…

決勝進出を決めたEXPERIMENTALでは予選の順位は正直当てにならないと言っても良いほど決勝で何もかもが覆る可能性もあると考えています。

 

実際にHaroさんのカメラ外まで活かしたFSやLakuさんの両手FSとか、GorOriさんの軟体生物みたいなクロス技とか、N1716さんの裏返す技?など、それぞれがそれぞれのアイデアや技術を武器に存分に戦っておりまして、ライバルであるはずなのにこの人が勝ってくれ!って思うこともあった程です。もう素晴らしすぎです。

(正直、私の〆のキューブでアクロバットさを出したかったんですがそれが仇となって不安定に見えるので個人的な反省点です)

 

 

 

 

【決勝FSから脱落した技】

難易度重視のFSを構成する段階で、いくつかFSに入れるはずの候補として上げていた技がありますが尋常ではない程の難しさのあまり脱落していったイカれたメンバー(技)を紹介します。

自分自身の戒めも兼ねます。

(技名は不正確なものが多いです。)

 

1.超々々変形肄'tezaトリック

途中、中指を折りたたんだままでそのうえで回るコンボがあったのですが、その手の状態で超々変形肄'tezaトリックをするという技です。

ただこの技は1で3を押さえつけながら2のみで全てを制御する必要があります。薬指にも当たるとダメなので手首を限界まで活かして行います。

最初はこの次に我流パームに移す予定でしたが撮影開始後約3時間位ですかね、1度も通せなかったのであえなく脱落しました。

 

2.変形コントミラパワパ

元々〆を予定していた技です。

本来のコントミラパは1本の指の背を基点にしてもう1本の指で回転をかけ回しますが…

変形ミラパでは…1の関節と2の指先でパスするという技です。WC2018のennisさんとTUv4さんのタッグの繋ぎで使われていた技に似てます。

2の開閉が大きくスピードが速いので成功率がなんかバグってるのに加えて、あまりの〆としてのかっこよさの無さに無念の脱落を遂げました。

 

 

 

【決勝の結果を踏まえて】

最終的な順位は

 

CLASSICで5位、

POWERで3位🥉

EXPERIMENTALで3位🥉

 

をいただきました。

予選より少々順位は落としてしまいましたが多くの参加者の中でここまでの結果を残せて光栄です😭

 

1つずつお話していきますと…

POWERではBEST3が予選と同じという形でしたね。

focusさんの安定感と言い、Murenさんの奇抜感と言いますか…私には到底真似できない領域です…

この御二人の次に食い込めた事はとてもありがたいです😭

先程も述べましたが…個人的な難易度で攻めてのこの結果だったのでまだまだ私の踏み入れられていない域があるのかなぁと思ってます。

 

打倒Lakuさんで挑んだEXPERIMENTALですが遠く及びませんでした。

「独自路線での技術」のみで挑んだので正直なところ予選決勝、共に危うかったと感じております。

特に決勝ではエゲツいFSが多くある中で3位だったので、私としては耐えた方だとは思いますがky*s oさんに飲まれ、順位を落としてしまったのでとても悔しいです。

ハラハラ感と言いとても面白いスタンスであったと思います。

両手スピナーさんや2penスピナーさん、アングルを活かしたFSもある中で「手持ち片手のみペン回し」で勝負できたのは従来のペン回しに沿う形と勝手に思っておりまして少々嬉しみもあります。

 

そしてCLASSICです。

予選同様、「奇抜さ」のみを武器にして突撃しましたがいかがでしたでしょうか…?

予選決勝、共に同一FSで

「CLASSIC」と「EXPERIMENTAL」の2つで勝負できていたのならば、真逆と言えるこの2つでもまだ奥ゆかしさはありますね。

想像以上の順位をいただけて嬉しかったです。

 

 

 

とまぁこんな感じです。

2021年は6位、

2022年は5位(足引っ張り屋)

2024年は3位、

と年々順位を上げられているので嬉しいです。

年々より良くなっていくこのJapanCupにおいてこれからも活躍していきたいですね。

これからもいろんな大会に出てみようかなぁって思っております。

 

改めて運営、審査員の皆さん、そして参加者の方々、おつかれさまでした。

そして本っっっ当にありがとうございました🙇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではまた縁がある日まで〜